東京支社 交検職場勤務 福貞友啓
自分の技術力を持って
世界に誇る日本の鉄道安全運行に貢献したい
福貞 友啓
2015年4月1日 新卒入社(交検職場配属)
2020年6月1日 車両メーカー出向
2022年6月1日 出向解除 東京支社 交検職場配属
現在に至る
工具を片手に働く父の背中を見て、自然とこの道へ
入社動機
子供の頃、工具を片手に働く父の背中を見ていて、技術職への憧れを持ちました。
高校に入学し就職が近づいてくると、憧れは将来の進路として現実味を帯びてきました。
その折に高校で卒業生による企業説明会があり、大手鉄道企業の工場で車両をメンテナンスしている方の話を聞かせていただきました。縁の下の力持ちとして、自分の技術力を持って世界に誇る日本の鉄道安全運行に貢献する業種を知り、そのカッコよさに惹かれました。
工場見学会や企業見学会を経て、お客様に最も近い設備である車両をメンテナンスしている当社を知り、当時の担任の先生や先輩からの勧めもあり、鉄道車両のメンテナンスをしている企業について研究を始めました。
世界でもトップの安全安定輸送を誇る東海道新幹線車両をメンテナンスすることで、東京-名古屋-大阪という日本の大動脈輸送を支える仕事に携わりたい、その一心で入社試験に臨み現在に至ります。
仕事内容
入社後から現在まで、新幹線車両の普通車・グリーン車の車内検査やそのメンテナンス、超音波を発する機械を使った検査などの定例業務を基本としています。また、定例業務以外にも現場の業務環境等を改善するためのプロジェクト活動や、収益に関わる施策を提案する業務研究なども担当しています。さらに、実際に新幹線車両を製造しているメーカーに出向してその技術を直に学ぶなど、多くの経験をさせてもらっています。
私たちの仕事が日々の安全安定輸送の基盤を作り上げている
仕事のやりがい
私たちの仕事は接客業とは違い、実際に東海道新幹線をご利用されるお客様から直接褒められることはありません。お客様にとって、安全で時間通りに不自由なく利用できる新幹線は当たり前だからです。
しかし私たちが故障を見逃したりすれば、車両が故障してしまい遅延や運休、果ては事故に繋がりお客様に多大なご迷惑をかけることになります。
つまり私たちの仕事が日々の安全安定輸送の基盤を作り上げていると言っても過言ではありません。
毎日何事もなく平常運行をしていること、その日本の大動脈輸送を作り上げる運行を自分達の技術力で支えているという実感、それが仕事のやりがいに繋がっていると私は感じています。
先輩・後輩関係なく常に学ぶ姿勢で業務に取り組みたい
今後の目標
新幹線の検査の中でも「交番検査」という業務に約6年間従事しています。
入社当時は何も知らない状態から多くのことを覚えるべく、マニュアルと睨めっこしたり、自分でメモを取ったりしながら仕事をこなしていました。また、頼れる経験豊富な先輩社員の方に教えてもらうことも多くあり、これを糧にして徐々に慣れていきました。
最近では新型車両N700Sの導入で今までになかったようなことを見つける機会も多く、毎日のように新たな情報を得て勉強することで、日々成長を感じています。
今後も先輩・後輩関係なく常に学ぶ姿勢で業務に取り組み、社員の手本となれるよう向上心を持って働いていきたいと思っています。
また、車両メーカーへの出向も経験しましたが、この経験をさらに活かすべく、普段の業務や業務研究、プロジェクト活動などに参加し還元していきたいです。
1日の流れ
08:00
会社到着
車両基地の通勤バスで出社後、ロッカーで作業着に着替えます。
職場詰所で作業内容の確認、始業点呼前の準備体操などを行います。
08:30
始業
配属されている交検職場にて午前中の検査やメンテナンスを行います。いくつかのチームに分かれて1日に新幹線3本分を作業しますが、午前中は1本行います。
11:10
休憩
市中よりも割安の社員食堂で昼食をとります。
12:10
午後の作業開始
午前中と同じように、チームで仕事を進めていきます。午後は新幹線2本分の検査やメンテナンスを行います。
17:00
終了点呼
今日も1日無事に終わり一安心、帰宅の準備をします。
17:10
退社
職場に浴室があるので、ここでシャワーを浴びてから通勤バスで退社します。退社後は視野・知見を更に広げ、常に成長するために資格取得に向けた勉強や趣味の読書などをしています。
オフタイムの過ごし方
趣味はサイクリングや登山、オンラインゲームなどを友人や職場の方々と楽しんでいます。
最近では私と同僚で主催した職場の日帰り旅行に10人以上参加していただけて賑やかな交流ができました。
学生の皆さんへのメッセージ
学生の皆さんにとって、社会人への進路は人生で最も重要な分岐点になります。
私自身、進路先を決めるまで時間がかかってしまい、思い返すと「もっと○○していれば良かった」と後悔することも多々あります。
このような経験を踏まえ、皆さんには「現時点でできることを行動に移しましょう」という言葉を送ります。
早めに行動をしていればそれだけ多くの手札を持ち、広い視野で物事を見ることができます。
悔いのないよう就職活動に努めて、限られた学生生活も楽しんでください。